• テキストサイズ

ピンク色の少女

第5章 ごーお







フェイタンは眉間に皺を寄せて黙っていた


「今言ったようにね
掟を破ったから殺されたの

クルタ族と、お父さんに、ね。」


フェイ「父親…?」


「そう。自分が殺されるのを恐れて
クルタ族から父親を見逃す代わりに
母親とわたしを殺せ、ってね

それでクルタ族の人はお母さんを
お父さんはわたしを。ってはずだったんだけど

クルタ族の人は最後の慈悲って言って
わたしを殺せばお母さんを見逃すって言ったのよ

それでお父さんとお母さんは
わたしを殺そうとしたんだけど
それはクルタ族の嘘で

結局お母さんは殺された

それでお母さんは死んだの

わたしはお父さんに殺されそうになった」


過去を思い出し、

瞳を固く閉じる


「その時に始めて、瞳の色が変わった

目の色が変わると戦闘能力が特化されるの
お父さんの力、お母さんの力は
わたしにきちんと受け継がれてた。皮肉なことにね。

そこからは覚えてないけど
お父さんを殺した

お母さんの赤くなった目

お父さんの目

殺しに来たクルタ族の人の目

6個の目がわたしを見てた



そこからわたしはずっと1人だった」






/ 78ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp