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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第6章 lexxの最上階にて


「〝森羅万象の文明〟の扉のカギは
ティナとレンだ〜ってこと」


「クロスそれは本当なのか」


アステル最高官が食いつくように答える


「そ〜
ティナとレンの付けてるイヤーカフが
鍵ってこと〜」


「それならカギはティナとレンではなくて
2人の付けているイヤーカフだろう」


「あのイヤーカフは〜 普通じゃない
カギにするくらいだから〜
これで大体わかった〜?」


「…ティナとレンじゃないと
イヤーカフは付けれないし存在しないのか」


「流石アステルだよね〜 そんな感じ〜
後、ZI7の情報も入ったから送っとくね〜」


ーーブチッ


用件が終わるとすぐに電話を切る


「あっ、またすぐに切っちゃったな〜
アステルにまた怒られそ〜 まいっか〜


そう言いながら呑気にコーヒーを飲むクロス


「…消滅の国の子ね〜
色々すごい子だよね〜 ティナって」


自分以外誰もいないクロスの書斎に
ポツリと呟く


「アステルが大切に育てちゃうわけだ〜
…イビルはどうしてるかな〜」


何気なく引き出しから1枚の写真を取り出す
かなり色褪せているが
大切に保管しているのが分かる


「この時はアステルとイビルも
可愛いかったのにね〜

ね〜 イビル〜 どうしちゃったの〜
俺とアステルとイビルで
仲良くするはずじゃ〜なかったの〜

そんな組織のトップに居座って〜
今じゃ敵対組織だよね〜」


ーーーーー



lexxの最上階から遠く離れた所で


「また失敗か
もうやる気はないのかお前には」


「申し訳ございませんイビル様…!
次こそは…」


「何度目だそれはいい加減にしろ」


周囲の人々が怯える


「20年前〝森羅万象の文明〟を見つけて
11年前にその国を滅ぼした
それから今はどうだ…
ずっと扉が開かないじゃないか!!
本当にZI7の研究者なのかお前は!!」


ものすごい剣幕で怒鳴り散らす1人の男性


「…ネシスはいないのか」


「ネシスは少し前から帰ってきません…」


「またあいつはフラフラと…
ティナとレンも捕まえられないのか
909を襲撃してから何もないな」


〝森羅万象の文明〟の扉を長年探っている
この男こそ…

ZI7の総指揮官 イビルーーー
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