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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第6章 lexxの最上階にて


「クロス様
調査偵察班からの報告書になります」


「ネシス〜その辺に置いといて〜」


「かしこまりました
他にお手伝いがありましたら遠慮なく…」


lexxの最上階
そこにあるのは

lexx総司令官クロスの書斎


「ほ〜ん… 調査偵察班からね〜
ZI7の情報ね〜
たくさん聞いてくれたんだね〜
ネシスに聞けば全部分かるのにね〜」


事細かに書かれた報告書
ZI7の情報と…


「おや〜、ネシスの事もかいてあるね〜
〝lexxとZI7の二重スパイ〟だってよ〜
〝ZI7の幹部〟ってのもあるじゃん」


ネシスはその場にいるのに一言も話さない


「ネシスはさ今回の調査偵察班の仕事結果
どう思ったの〜?」


「そうですね…
沈没する豪華客船に行かずとも
私が話せば仕事は終わったでしょう
もちろん話すもつりはありませんが

…まさかティナ様が意識不明になるのは
予想外でした
そうなるとわかっていたなら
私がお話しても良かったかと…」


ネシスの表情が曇る
いつもの笑みは消えている


「あ〜んな事になっちゃったら
自分の立ち位置が分からなくなるよね〜」


相変わらずlexxの総司令官はユルい


「少しさ〜電話したいんだけど〜
ネシス今日はもういいから〜」


「かしこまりました…
お仕事も程々にしてくださいね
それではお先に…」


ネシスがいなくなったのを確認して
電話をかける


「お疲れ〜アステル〜お喋りしな〜い?」


「全く、今何時だと思っているんだクロス」


「それでも出てくれるから
アステルは優しいよね〜」


電話の相手は
909の最高官 アステル


世界の中でも特に大きな組織
909 lexx ZI7

そのうちの2つの組織の
最高位の者同士の電話だ


「こっちで頑張って調査してんだけどね〜
ZI7は潰せそうにないね〜」


「調査偵察班を新設してもそうなのか」


「あら〜アステル気がついたの〜
な〜にんも言ってないのに〜」


「私だから気がつけたんだ
そこにティナを入れるのはどうかと思うがね
聞いたぞ意識不明らしいじゃないか
クロス、お前にこんな事言いたくないが…」


「あ〜も〜
こっちの話聞いてくれてもいいよね〜?
そう焦んなさんな
昔からこうなんだから困ったもんだよね〜」
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