• テキストサイズ

突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第6章 lexxの最上階にて


「イビル今頃何してるのかな〜
またカリカリして怒ってるのかな〜」


色褪せた写真を愛おしそうに見つめるクロス


「昔から変わってないよね〜
アステルもイビルも〜
俺たち3人旧知の仲でしょ〜

それにしてもアステルはすごいな〜」


引き出しから4枚の資料を出す
それはある人の【profile】資料…
いわば個人情報だ


「ホール… オリヴァー… フィル… エリオット…」


調査偵察班の4人の資料を見つめる


「Hall(ホール)…
Oliver(オリヴァー)…
Phill(フィル)…
Elliott(エリオット)…」


意味深に4人の名前を繰り返し呼ぶ


「4人の最初の文字を取って繋げると〜
HOPE… 願い…
で〜 最後に〜お姫様の〜… ティナ…

これに気がつくなんて〜
流石、909のアステル最高官〜♪」


ご機嫌になったクロスは
そのまま写真も資料もしまう


「手加減しないよ〜 イビル〜
もう俺たち敵だもんね〜」


この独り言は誰にも聞こえないのだった



------------------------------



【information】

世界には3つの大きな秘密組織がある
存在を知るものは所属している人のみ


909(ナイン・オー・ナイン)
トップはアステル最高官
国から選りすぐられた数名が世界から集まる
仕事内容によっては殺しもある
しかし基本はそんな事はしない
ティナとレンは元909


lexx(レックス)
トップはクロス総司令官
とある大国の諜報機関
主にその国の人が大半だが外国人もいる
国のため、情報を集め
仕事内容によって暗殺もある
ティナとレンは現在ここにいる


ZI7(ゼット・アイ・セブン)
トップはイビル総指揮官
創設されたのは100年以上前で
とても長く続いている秘密組織
20年前を境に
非人道的な事を多々するようになった
ずっと〝森羅万象の文明〟の扉を開けるべく
試行錯誤するも
11年経った今も現状は変わらない
ずっとティナとレンを捕まえようとしている


それぞれのトップの人間
アステル、クロス、イビル
は旧知の仲だというが…

果たしてそれは本当なのか

そうなら何故
イビルだけ非人道的になってしまったのか

それを知るのはトップの3人だけ
/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp