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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第10章 異世界紳士と秘密情報


駄目だな…
これ以上話しても終わらない気がするな…

一旦終わらせないと…


「ああ、そういえば思い出したよ
今日中にこの資料を集めてくれないか
かなり量があるから
2人で協力して欲しいんだ」


「あ〜! 露骨に話題を逸らしましたね〜!
どのくらいの量が〜…
って、え!?!?おかしいですよ!!
多すぎますよ〜!!
しかもオリヴァーなんて
デスクワーク戦力外だから
実質僕だけじゃないですか〜!」


俺もこの量も半日で集めるのは無理だね


「おいエリオット戦力外ってなんだよ
俺は現場の仕事の方が合ってるだけだろ
書類の作り直しだってした事あるならな
2週間不眠不休で仕上げたんだぞ」


「それはオリヴァーが
バズーカで書類を撒き散らしたからですよ〜!
自業自得です〜!」


ははは、若いって元気があっていいね
さて、俺も仕事しないとね
上から呼び出される気がするし…


「ちょっと待てよ
ホールも資料集めるの手伝えば
早く終わ…」


ーーコンコン、ガチャ


「失礼、ホールはいますか?
上層部からの呼び出しです」


「まぁ、そういう事なんだ
じゃあ行ってくるからよろしくね
資料をまとめたら
パソコンで上層部に送信して貰って大丈夫だから」


「あ、ちなみにその資料がないと
こちらが進みませんの早急にでお願いします
では、ホール行きましょう」


ちょっと無謀な気もするけどね…
徹夜して朝の5時頃には終わるだろうね…


「ホールさんの鬼〜!!
なんで重要な書類を僕とオリヴァーに〜…」


「は?早くやりゃいいだろ」


「事の重大さを分かってないから
そんな事言えるんですよ〜!
オリヴァーのバ〜〜カ!!!」


ーーーバタン


すまないねエリオット… 頼んだよ


「とても騒がしいですね調査偵察班は
そんな所よりも私はホールに
上層部にきて欲しいですが…」


〝上層部〟
どこの部署にも配属されず
今後のlexxの方針を決めている
エリートの集いなんて噂も聞くね


「よく言われるんだ
上層部に来ないか ってね
でも決めているのはクロス総司令だろう?」


上層部の人間に来いと言われても
クロス総司令官は俺を調査偵察班に配属した


「それに今の部署が好きなんだ…
みんな大切な部下なんだよ…」
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