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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第10章 異世界紳士と秘密情報


「ちょっとホール〜!!
流石に失礼ですよ〜!
ティナは男装の可能性もありますから
サラシを巻いてると思いますよ〜!」


例え貧乳でも…
ティナの踊り子の衣装は魅力的だったな…

って
何を考えているんだ俺は…!


「あー、それもあるかもしれねーけど
ティナは170cmであの細さなら
胸もそんなねーと思ったんだよ
細くて胸もデカい女なんて
現実じゃ存在しねーだろ
それこそ男が欲情して作り出したんだろ
あと夢小説なんかでもあるだろ」


「そうか
オリヴァーは夢小説を読んでいたんだね
女性との経験が無いから…
俺が教えられなくてすまない…」


「だー!!かー!!ら!!!
そんなんじゃねーって言ってんだろ!!
例えばの話だ!!読んでねーよ!!」


オリヴァー本当にうるさいよ…
エリオットは
1人でお腹を抱えて笑っているね…


「お腹痛いですよ〜!
オリヴァーの趣味もなかなかですね〜!
まぁ、僕もティナの事は好きですよ」


笑いに包まれていた調査偵察班の部屋が
ピタリと笑い声が消えた

ん?何だって?エリオット…?
しかも、いつものように
語尾を伸ばしていないじゃないか
それって真面目な話する時しか…


「あんなに完璧な女性は初めてですけど〜
たまに見せる弱さが堪らないんですよ〜!
だから僕
ティナの彼氏に立候補しよっかな〜
なんて!考えてましたよ〜!」


「そうだね…エリオット
その気持ちには共感できるね
俺もティナに泣いて助けを求められた時は…
…って、俺は何を言ってるんだ…」


部屋に男だけになると
こんな会話になってしまうんだな…
ある意味、女性禁止だな…


「エリオットは弱々しいドジだし
ホールは犯罪臭がするだろ
ここは俺がティナを守らねーとな」


えっ… オリヴァー…?


「えええっ!?
僕、弱々しいですか〜!?
ドジは認めますけど…」


「俺の犯罪臭っていうのも
聞き捨てならないよオリヴァー」


「こんな危ねー奴らより俺の方がマシだろ」


「オリヴァー!!
ティナの事好きじゃないなら
引っ込んでくださいよ〜!」


そうだ!敵が増えるからね!
…って俺はもう何を…


「だーかーら!!
ほっとけねーんだよティナを!
好きかわかんねーけど
他の女よりはいいヤツだと思ってるからな」


それを好きって言うんじゃないかな…
オリヴァー…
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