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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第10章 異世界紳士と秘密情報


そう言ってフィルとティナは部屋を出てってしまった


俺はティナとフィルに
罰を与えたはずなんだけどな…
2人で和やかな雰囲気になって…
まさか仕事相手にティナを選ぶなんて…


気を紛らわすために
とりあえずコーヒーを啜る


「どーかしたのかよホール
いつも忙しいからって
コーヒーなんて飲まねーだろ」


「別にいいじゃないか…
コーヒーくらい飲んだって…」


「しょうがないですよオリヴァ〜!
だってホールさん失恋中ですから〜!」


ブッ!!


「! おいっ、バカ!
コーヒー吹き出すなんて汚ねーだろ!
書類汚してんぞホール!
珍しく動揺してるって事は本当なのかよ!
相手はどいつだよ!」


「いや… 違う… これは…」


「も〜
オリヴァーったらわかってませんね〜
ティナですよ〜!ティナ!」


エリオット、それ以上は言わないでくれ…!
君の洞察力で俺を観察しないでくれ!


「ホールまじかよ!
俺には女の経験が無いだの
欲求不満でティナに欲情してくだの
色々言いやがったけどな!!!
なんだよ!!そーいうホールだって
女の噂全然ねーじゃん!!
俺はホールと一緒に住んでたんだぞ?!
女なんて1度も連れ込んでこねーし!」


そんな大きな声で騒がないでくれ…
だって最後に女性とお付き合いしたのは
15年も前だからね…


「はは、エリオットに言われたら…
もう隠せないね…
優秀すぎる部下がいると困るな…」


「まじかよ…
じゃあティナって女でいいんだな」


!!!

しまった!!

ここは否定してティナは男と言うべきか?
いや、それはそれで
俺の恋愛対象が男ってなるのも…


「まぁ〜資料には男って記載できたけど〜
実際は16くらいの女の子ですよね〜
一緒に仕事して確信しました〜!」


ああ…! エリオット!!!


「やっぱエリオットが言うなら間違いないよな
それじゃ、ティナも苦労してんな
女性禁止の部署に配属なんて
何がどーなってんのかわかんねーからな」


「実際、お仕事も現場ばかりですし
普通の女性なら音を上げますよね〜!
まぁティナは桁違いですけどね〜!」


「そんな女に惹かれたのかホール!!
どんな女がタイプなのか全然わかんねーな!
貧乳がタイプなのか??」
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