第8章 桐嶋さんってこんなひと
お茶菓子の準備と壮馬さんからもらったアクセサリーをつけ調度準備を終えたころ電話がかかってきた
相手は宏弥くん
「はい、もしもし」
桐「お。李か?いま、マンションの下についたぞ!」
その声はなんとなく、テンションが高く感じる
「わかりました、今いきますね」
そう伝えると戸締りをし、マンションを降りる
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少し前、大森製薬ロビー
姉玲は桐嶋宏弥と対峙していた
「よし。付いてこい!!」
玲「……!?」
言われるがまま、はファミレスへと連れていかれる
桐「ハンバーグランチAセット、ステーキ丼とたらこパスタ。あと鬼盛りポテトと…お前は…サラダだな。うん、女だし。」
NAME6#「え、いや……」
桐「焼肉サラダ2個。一個大盛りで。とりあえずそれで」
店員「か、かしこまりました」
玲「……」
桐「何だよ?」
玲「いえ、なんでも…それより、今の話、本当ですか?」
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・・
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桐「お前も車、乗せてってやる」
玲「!」
宮「…あ、いたいた。桐嶋さん、お待たせしました。……あれ?」
玲「宮瀬さん?」
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宮「それにしても……桐嶋さんがこんな風に誰かを気に入るのは珍しいですね」
桐「何せ俺から一本取った女だからな!こいつは今まで来てた連中とは違うぜ」
玲「……今まで来てた?」
桐「よく来てたオッサンは確か、エバラって言ったか?」
宮「原田さんですよ。厚労省の、所属はちょっと失念してしまいましたが」
玲「…………?」
桐「まあとにかく、何かビッと来たんだよ。こいつは『いい』って」
宮「……そうですか。桐嶋さんの勘は、よく当たりますからね」
桐「あ。宮瀬!そろそろか!」
宮「……そうですね、もう少しです。」
玲「……?」
宮「説明していませんでした。実は友人を迎えに行かなくてはならないので、寄る必要があるんです。泉さんには申し訳ないですが、構いませんか?」
玲「そうだったんですか、なんだか申し訳ないです。」
桐「じゃあ、電話すっぞー」
trrrrrr......
玲は、ひとまず九条と直接再び話せるこのチャンスをなんとかものにしなければと。戸惑っていては、この状況は打破できないと考えていた。