第9章 ホットはいずれ
そうはいっても、着替えはないし仕方がなく
宮瀬のもってきたネグ…ワンピースに着替えた
「これはいったいだれの趣味なんだろうか…普通に考えて豪さんか、壮馬さん?」
…考えることをやめた
コンコン
宮「僕です、入っても?」
宮瀬の声にどうぞと返す
宮「失礼します。おや、よくお似合いで。」
ニコニコといつもと変わらない表情に、似合ってなくないかと考えたが
泊めてもらって、洋服も用意してもらっている以上何もいえなかった
「あの、豪さん。すみません。洗濯機おかりしても構いませんか?」
ぐっしょりと汗をかいた、といっても正直本当にぐっしょりとしていた
ひとっ走りしてきたあとのようだったので、洗ってしまいたかった
宮「差し支えなければ、僕のほうで洗っておきますが…」
汗もかいてるし、うーーーーん。でも断ったらまた気を使われそう下着といってもただのインナーだけだし
「…じゃあ、ご迷惑かもしれませんがお願いしても?」
宮「はい!!」
いやいや、なんでそんなに嬉しそうなの、と思ったが仕事柄ということにしておこうと、胸にちかった
起きたときには、汗もぴっしょりで体調がすぐれなかったのは確かだったが、時間が過ぎると大分落ち着いていたので
いつもみんながそろっているところへと、足を向けることとした
あーでも、これみられるんだよね…だからといって、部屋にこもってたら、むしろ心配しそうな人たちだし…
宮「李さん?どうかしましたか?」
心配そうに、私の顔を伺う宮瀬さんにこの格好でいくの嫌です、とは言えなかった
「なんでもありません、先にみなさんのところに行っていますね」
そう声をかけ宮瀬さんとは反対方向に私は歩き出した
背中からにじみでる、行きたくないという思いをもしかしたら宮瀬さんは気づいてくれないかなと期待はしたが
期待にしかならなかった。