
第7章 ぜんざいよりもあんみつ(青山side)

話を進めていく中で結局俺は、気になっていたハンドルネームについて聞くことにした
「ハンドルネームきいても構わないか?」
「ええ、大丈夫ですよ。”クリームぜんざい”っていうのなんです。ただの時々あげる普通ユーザーです」
ほーら、やっぱ本人ときた
まてまて、普通?何をいってる。毎回投稿すれば上位に食い込むあの”クリームぜんざい”だろ
それにしてもきいといて、名乗らないのとか最低だよな
どうせどこかの知り合いでもない
名乗ったほうが(料理の話もできるし)いいよな。
そうだ、失礼じゃない。失礼じゃないからな。
俺「コホン いつも、参考にさせてもらってます。聞いといて名乗らないのも失礼だな。…あ、”あおぴょん”です。」
わー案の定驚いてる。
女の人だと思ったとでも言うんだろうな。
「え、ご本人!!!なんか、アレンジとかほざいてごめんなさい。いつも参考にしてます!写真とかもめちゃくちゃ綺麗で!!」
第一声が、自分のアレンジの話って
そういう子も世の中にはいるってことか
しかも、参考ときた。
「それよりさっきのアレンジ詳しく聞かせてくれ。」
話してみると、彼女のお姉さんが買い物を良く間違えていると教えてくれた。
ここ最近の更新は、就職活動だからできなかったそうだ。
そうきいてすこしほっとした。
やめたのかとおもったからな。
ハンドルネームはお姉さんがつけたといっていた。クリームあんみつよりもクリームぜんざいが好きだから。
という、安直すぎてこの子のお姉さんは大丈夫かと思ったことは黙っておこう
「話し聞けてよかったよ」
ブーブー
ポケットにはいっているスマホがなっていることに気づいた。
そろそろ戻らないといけない。けど、彼女との話を終えたくない気持ちは間違いなくある。
マトリということは、話すべきではないが
本名を伝えて連絡先きくぐらい、いい、よ、な…
相手が学生かと思うと、どうも倫理的に大丈夫かと警戒するな。
でも、見ず知らずだ…いろいろと考え込むのは性に合わない
聞いてみるとすんなり受け入れてくれたのでほっとした。
やはり、悪い子ではなさそうだ。
話を聞く際に垣間見える素直さ、一生懸命さ、まっすぐなところはどっかの後輩に良く似ていたからかもしれない。
しかし、俺はしらない。ある意味後悔することになる。
見ず知らずでも、ないということを
