
第7章 ぜんざいよりもあんみつ(青山side)
いつもどおり、レシピ作りに没頭していると一風変わった掲載があった。
アレンジ納豆
名前はずいぶんと。ださい、が中身は衝撃的だった
このアレンジは思いつかないだろうといったもの。
よく読んでみると、醤油がきれたのでおつかいを頼んだら間違えて納豆をかってきたことをきっかけに思いつきました、と記載されていた。
「どんな、阿呆だ。しかもクリームぜんざいってなんだその適当な名前は。」
と頭に浮かんだことは間違いないが、しかし中身は逸品であったので『更新たのしみにしてます』素直な気持ちをコメントした。
それから、たびたび「それはないだろ」という名前で更新されるこのアレンジレシピを楽しみにしてる。
しかし、最近はなかなか投稿されず物足りなさを感じている
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今日は、仕事の合間によく行くお気に入りのお店によってみることにした。
新しいものは入荷してないかと物色していると、目の前に大学生ぐらいの女の子がなにか探している。
お節介はほどほどにせねばならんと、ほっておくつもりだったが手元のスマートフォンの画面に釘付けとなった。
あれは、俺がつくった…
いや、でも明らかにかごに入っているものが違う。料理初心者なのか?別のものもつくるからなのか
とつい考え込む
このとき、俺も考え事をしていたせいで彼女をよけることができなかった。
「ご、ごめんなさい!余所見をしていて。」
俺「ああ、問題ない。怪我はないか?」
なんなら、俺が悪いところもあるしな。
と彼女が転ばないように手をつかんだ。
落としたスマホを手に取ると、間違いなく俺の作ったページだが、右上にあるアイコン、つまり所有者の画像とハンドルネームが表示されているところに目が留まった。
これは、間違いなくクリームぜんざい
まてまて、この子がクリームぜんざいなのか?
いや、もしかしたら間違いか
お母さんが、とかありえる。誰かと共通IDかもしれない。
一瞬にして様々なことが浮かび思わず
青「この材料探してるのか?」
いつもの俺なら絶対しない。絶対。
話を聞いてみたくて、思わず探している材料のもとに案内している俺
あおぴょんだってばれるわけいかないのに何をしているんだ…。
とりあえず、ここまできたら気になっていることを聞くしかない。
「それにしても、レシピどおりにしてはその材料ちがくないか?」
