第6章 衝撃とあんみつ
目の前の人物に、荷物を催促する。
今「そうですか。もっと、仲良くなりたいと思っていたんですが、中々難しそうですね。相変わらずで安心しました。」
はじめは、親切そうだと思ったけどこの人なんとなく胡散臭い。
「心配される筋合いはありません。お仕事まだあるんでしょう。早く!お引き取りください。」
今大路さんは、私のところに荷物をよく届けてくれる。初めの頃は、お姉ちゃんか関さんか由井さんだった。
根本的に忙しい関さんには難しく、お姉ちゃんは最近忙しいとのことで、由井さんは…。
由井さんはやめてくれとお願いしたところ、この人になってしまった。いけ好かないけれどこの人のほうが始めはよかったが、時間が経てば経つほどこの人より由井さんが粗方ましな気がしている。
由井さんは由井さんで、来るたびに検査キットと共にやってくるのでお断りした。
今大路さんから誰かに変更できないのかとそれとなく聞いてみたところ、
今「僕になった要因が、バイクでこまめに荷物を渡せることと融通がきくことなんです。他の誰かに代わることもできますよ。でも荷物は今まで以上に時間がかかるかもしれませんね。…俺のほうがいいと思うな。」
黒い笑みを浮かべてきたので、ものすごく嫌いだ。
そんななら、嫌われますよといえば
「そんな簡単に俺のぼろが出るわけないだろう。馬鹿か?」
という始末。
こいつ嫌い。本当嫌い。
お姉ちゃんは、すっとぼけてるから理解してなさそうだし。理解してたら、この人を私の元に送るわけない。
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「はーい、どうぞ。」
珍しく、宅急便のお兄さんだったのでインターホンをあけ玄関に来るのをまつ。
関さんに言われたことが、もし、宅急便のひとがきたとしても絶対に玄関で受け取るな、とのこと。
宅急便が来る前に、扉の外に出て扉の外で受け取り、完全に宅急便の人がいなくなってから家の中に入るようにといわれた。
ものすごく面倒なことでは有る
玄関だと相手が犯人だった場合、家の中に押し入られるといわれた。廊下にはあちこちに防犯カメラがあるから問題はないが、何かあったときのことといわれてしまった。
というわけで家の外にでる。あ、きた
「はい、ありがとうございます。」
受け取り印をして、いなくなったことを確認してから家の中に入る。
「誰から…九…壮馬さん?」
ん、壮馬さん?なんで?
