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スタマイ ~sister side~

第4章 お砂糖はおいくつ


新堂さんと共に、お茶を持っていくと
既にカナメくん、宏弥さん、九条さんがそろっていた。

おまたせしました、といいつつ中に入ると
後ろから宮瀬さんがお茶菓子を持ってきたため
すぐにティータイムになった。

他愛もない話のなかで、桐嶋さんのことを宏弥くんか、宏弥さんと呼ぶかで論争となり、そのまま
カナメくん、宏弥くん、壮馬さん、豪さん、清志さん
と呼び名が変更になった。
宏弥くん呼びにしろと言った際に九条さんがその話に乗ってきたのだ。しかも、新堂と宮瀬も名前で呼ぶといい、とまで言ったのだ。
宮瀬さんは、「僕は泉さんがよろしければ、是非。そうですね、李さんと呼んでも?」
とすんなり。
新堂さんも「好きにすればいい」の一言。

今日一日で、ずいぶんと距離が縮んだような気がする。

他愛もない、話をしていると
プルルルル
「あ、すみません。私です。ちょっと失礼します。」
みなさんに失礼だとは思ったが、絶賛就活真っ只中ということで携帯はなれば出れるようにしている。
しかも、第一希望の会社から電話だった。

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九「李さん、電話はおわったのか?」
少し放心状態の私に声をかけたのは壮馬さん
「あ、はい。その。」
桐「んだよ、はっきりしないな!どうした!」
歯切れのしないわたしを5人が見つめる。

「あ、その。いま。…第一希望の会社から電話で…」
九「…その顔は…宮瀬、準備を。」
宮「はい。」
山「李さん、よかったね。」
新「頑張った甲斐があったな。」
桐「は!なんだよ!みんなして!!どういうことだよ!!!」

「あ、えっと。無事、内定いただきました!ありがとうございます!」

壮馬さんは、いち早く私の表情で気づいたようだ。さすがとしか言いようがない。

今、絶賛仕事中の姉に電話はできないのでLIMEを入れておく。

『無事、内定v』

今日は忙しいっていってたもんね~なんでもなかなか話がとおらないとかなんとか。
よくわかんないけど。


今はつかの間の喜びを、共に喜んでくれる人ともにすごすことにした。
少しだけ、冷たくなった紅茶にふたつの砂糖をいれて。
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