第1章 ─ N × A ─
─相葉side
ニ「ちょ、あ-ばさん!来て!こっち!」
「えっ、なになにっ?..っわ!」
楽屋の扉を閉めると、ニノに腕を強く引かれる
その弾みでソファに2人で座り込む
別項の撮影をしていたメンバーは何があったのかと心配してくれてるみたい
「いててて..何だよもうっ!」
二「しぃ-...黙っててよ」
「黙ってって....」
と、ニノのハンバーグみたいな手が俺の額と頬を包み込んでぺたぺたさわる
ふわふわした手に少しだけどきどきしてしまう
とたんに見開かれる二ノの瞳
ニ「やっぱり!アナタ顔熱いって!喉痛くない?」
「え...っあ、そういえばちょっと..」
ニ「はぁ...全く...」
呆れた、という顔でため息をつくニノ
二「この後予定は?」
「ぃや、ない、デスケド...」
ニ「なら帰ったほうがいいよ?今アナタ忙しいんだなら拗らせたら駄目でしょ?」
んう...この後は久しぶりにきみちゃんとサシ飲みに行く予定だったんだけど...
ニノの言うこともその通りだなあ..
俺がぐるぐると考えていると後ろから声がかかる
櫻「んじゃさ、ニノ送ってあげれば?」
大「い-ねい-ね!この後空いてんでしょ?」
急に参戦してくるお兄さん方、ニヤニヤしてるのは気のせい?
俺らのことはもう認知済ってことですか?
何か考え込んでいる様子のニノ
ニ「..お言葉に甘えてそうさせてもらいます...行くよ!あ-ばさんっ!」
「あ、うん」
櫻「がんばってね♡」
松「ほどほどにね〜」
俺の返事も聞かずに荷物をまとめるニノ
みんなのやさしい(?)言葉を受けて、スタジオを後にした