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【WJ】短編 -2-

第16章 【裏】私は飯田くんと致したい!/飯田天哉


 それから暇を見つけては生真面目そうな彼こと、飯田くんの私生活を覗き見た。真面目そうな外見通り、私生活も絵に書いたような優等生。就寝時間毎日覗いていれば自慰現場を見れると思ったが、一度も見れていない。部屋を見る限り、そういった類いの本やDVDも一切無い。男子高校生としては不健康過ぎやしないか。いや、でも逆にそれもいいかもしれない。性に目覚めてない年頃の男の子が性に目覚めたら絶対凄いもん。どうしたら飯田くんとセックスが出来るか。私の頭はそれでいっぱいだった。
 飯田くんの私生活を個性を使い覗くのが日課となったが、未だに何もアクションを起こせずにいる。同級生と言っても、普通科とヒーロー科の接点は皆無。けど、接点が無いからと言っていつまでもその場で足踏みしてちゃ飯田くんとセックス出来ない。出来る事なら段階を踏んで恋人になるのがベストだが、我慢の限界が近かった。だって、毎晩あんな大きなモノを見せられて、お預け状態なんて生き地獄。一分一秒でも早く飯田くんを私のモノにしたい。意を決した私は、飯田くんとヤりたい。その気持ちを胸にヒーロー科へと走った。


「飯田くんいますかっ!?」


 他の科からの訪問者はやはり珍しかったのか、クラス中の視線が私に集まった。


「飯田は俺だが、何か用だろうか?」


 名前を呼ばれ、スっと席から立ち上がり、私の目の前まで歩いてきてくれた飯田くん。生で見る飯田くんは思っていた以上にカッコよくて、思わずドキッとした。


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