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順番

第2章 扉



トラックは、目的の配送先に着いた


すばる「待っとけ」

あたしは、助手席で待った



ふとダッシュボードに目が留まった




指輪が2つ置いてた





その指輪を見て思い出した





気が付いたら、その下に置いてあった手紙を開いてた




その手紙は、あたしがすばるに別れを告げる為に書いた物




その頃のすばるは、よく女友達とも遊んでて

あたしは、すごくイヤやった


すばるは、学校でも人気者で誘われることも多かったから




あたしは、女友達と遊ぶのがイヤだったこと。
すばるが、女遊びを辞めてくれたら一緒にいること。
お互いが好きならまたいつか出逢えると思ってること。
大好きやで。すばる。多分、ずっと・・・


そう書いて、お揃いで買った指輪を封筒に入れてすばるのバッグにこっそり入れた




いつ読んだかもわからん。



でも、これを見たら読んでくれたのはわかる





で、気付いた



お互いが好きならまた出逢える





あの時、ほんまにそう思った





すばるは、あたしに謝ってくれるとも思ってた



大好きやったし、会えば体重ねて、笑い合って



1年半ぐらいしてたし・・・



でも、手紙を入れてからは、話すことも会うことも無くなった






あたしが、意識的に会わんようにもしてた



それが、いつの間にか日常になって




忘れてた






思い出してたら、すばるは戻って来た



すばる「あ・・・」


『これ・・・』


すばる「おん・・・これ持ってたら、お前に会える気ぃしてな」


『ごめん・・・』


すばる「俺が悪いんやし・・・」


『でも・・・』


すばる「仕事終わったけど、どうする?」


『うん・・・』


すばる「俺んち来る?」


『うん・・・』





すばるの家に行った



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