• テキストサイズ

Aprikosen Hamlet ―武蔵野人狼事変―

第3章 「愚者」THE FOOL


つしま みかわのかみ ながまさ
津島 三河守 長政
「魔女よ、独逸(ドイツ)にて『ニーベルンゲンの歌』を蔵書せし故(ゆえ)、照覧あれ」

とさみや いずのかみ ひじり
十三宮 伊豆守 聖
「あら、本当ですね…北欧ゲルマン神話の研究に役立ちます! 長政(ながまさ)様、ありがとう御座います^^」

津島「『三河守(みかわのかみ)』と呼び給え」

 これは、数年前の思い出。当時、日本列島は内戦の真っ只中にあった。

生田「…ほしみくんのばか~っ! ぼくのゲームかえしてよ~っ!」

斎宮「バカっていったほうがバカなんだよ、バーカ!」

蘭木 訓
「ねえ二人とも、図書館では静かにしようよ…」

生田・斎宮「「だまれ!! アララギくんはあっちいけっ!!」」

聖「…はいはい。兵庫ちゃんも、星見ちゃんも、喧嘩をしてはいけません。悪い子は闇夜、食屍鬼(しょくしき)に食べられちゃいますよ…」

生田「うわぁ! まじょのおねえちゃんだ! にげろ~!」

斎宮「おい! どこにいくんだよ?」

生田「あのおねえちゃん、おこるとつよくて、てからかみなりをうってくるんだよ!」

斎宮「マジかよ? じゃ、オレもにげよう!」

聖「いえ、別にそんな事は…」

生田・斎宮「「ダレカタスケテー!!」」

聖「はぁ…大丈夫ですか、訓ちゃん?」

蘭木「すいません。うちの馬鹿二人が、御迷惑をお掛け致しました…ところで、今さっき話していた『食屍鬼』って何ですか?」

聖「あ、はい。古来より、アラビアに語り伝えられている魔物で、その名の通り、人間を食べてしまう恐ろしい鬼です。向こうでは『グール』または『クトゥルブ』などと呼ばれております。シャイターン、サタンの悪魔が、天使の流星で撃ち落とされた時に、誕生したと言われ…そうそう、必ず一撃で倒さないと、力を取り戻し復活してしまう…なんて話も御座いますね」

蘭木「それは面白そうですね…実在するなら、この目で確かめて見たい」

聖「ええ…シャイターンは人間に化ける事もでき、最大の武器は、特に伝染病を流行らせる事だとか…きっと彼らも星の如く、化物の物語を謡(うた)われて来たのでしょう。三河守様、イスラム世界の神話に関する図書を…」

とさみや かんなぎ めぐみ
十三宮 巫部 仁
「姉様、お客さんが来たよ!」

天満「お世話になってます、伊豆守(いずのかみ)さん」
/75ページ 
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

©dream-novel.jp