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【HQ東】君の相手をこの俺に

第3章 想うのは君の事


短歌は恋文が多い。そんな事を気にするなんてなんて、なんて乙女な俺
(・・・自分で自分をキモく思う)
とうとうやってきたテスト。期間中は部活もお休みで体がなまってしまいそう。
「無理ー。無理よー。」
「無理って言うな!!」
残すはあと1日。今日の昼は名を先に行かせて、東峰は購買に寄ってから屋上へ。行くと澤村の横で無理だと嘆きながら勉強する名の姿。
「どうしたの?」
「あぁ、明日数学あるだろ?」
けれど数学は名は一通りできる様になったはずで
「で、残すは難問だけじゃん?」
「あぁ」
難問は良いやと言っていた名に澤村が諦めるなと渇を入れたそうで、素直にそれに従い解いているとの事だった。
「てかそこまで出来たら名に数学負けそー」
と隣で笑う菅原。
「はは、同じく」
そんな二人に
「お前らなー。俺だって分からないなりにやってんだぞ」
「私もよー!」
そうして、次の日の数学は澤村と名がギャーギャー言いながらやってくれたせいで
「解けた」
「あ、旭も?俺もー」
「俺もだ。苗と俺のおかげだな!」
「ね!」
澤村と意気揚々とする名に
「名もできたんだな」
と一緒に喜べば澤村共々目をそらす二人。澤村はできたのに名はできなかったまさかの展開に笑いながら四人で坂ノ下に寄れば、メンバー、コーチがテストがどうだったか話しており、一緒になって話し込んでから帰宅した。
そして、結果。3年生は心配なく無事合格。2年も合格して1年生は
「頑張ったんだけどなー」
「日向に関してはミスってなければ受かってたしな」
「「「はぁぁ」」」
「そ、そんな3人揃ってため息つかないでよ」
少し空気の重い昼食。
「けど、やっとテスト終わったな!」
そう言う菅原にはっとする東峰と名
「(採寸!!)」
目を輝かせる名。
「東峰!!」
「え?」
ポケットからメジャーを取りだし測らせろと言わんばかしの笑み
「いつも持ってんのかそれ!?」
「さすが苗だなぁ」
「てか俺ぇぇぇぇぇ?!」
前までは菅原だったはずなのに、嬉しい様な、複雑な様な。ひたすら様々な箇所を測られ
「すげーな。なんか、全部測られた感じが・・・」
「全部計ったしね」
(いや、本当に色々測られた感じ・・・それに)
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