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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第1章 監獄への招待



 アヴェンジャー、真名は巌窟王/エドモン・ダンテス。世界でもっとも有名な、復讐鬼。自らを陥れた者を悉(ことごと)く地獄へ引きずりおろしたらしい。とにもかくにも、希少な復讐者のクラス。基本7騎のクラスには当てはまらない、エクストラクラスを以って現界した存在。オガワハイムの一件や監獄塔では色々あったが、今は頼れる味方でいてくれている。とにかく絶妙なタイミングで私の前に現れては、助けてくれる。あとは、本当に困ったときに呼ぶと、令呪のひとつも使っていないのに、どこからか現れては、不思議と応えてくれる。態度や雰囲気とは裏腹に、本当は面倒見が良くて、優しいのではないかと思う。それに、元々伯爵をしていたこともあってか、ちょっとした所作でも優雅だし、とにかく博識だしで、すごいなぁと思う。まぁ、博識過ぎるからか、言い回しが難しいからか、私は時々意味が分からなくなるのだけれど。読書家のマシュから、彼は何ヶ国語も喋れるとか、様々な分野の学問を修めているとか聞いた時も、ビックリしたのを覚えている。最初こそ、出会いが出会いだっただけに、怖いと感じることも多かったけれど、そんなのはもう、ずーっと前のような気さえしてくる。最近は、ちょくちょくマイルームにも来てくれるから、余計に親しみを感じたりして。まぁ、アヴェンジャー自身だって、私の事を「一心同体」だとか、なかなかアレなことを言っている辺り、嫌ってはいない……と信じたい。それに、私だって、アヴェンジャーのことが、気になってしまうのだ。この気持ちは、マシュや他のサーヴァントに感じる気持ちと、少し違うような気がする。でも、どう違うのかまでは、分からない。最近はそれが、若干胸のつかえになっているような、なっていないような、そんな感じ。

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