• テキストサイズ

恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第21章 第3部 Ⅶ



***



「……ん、ぁ、れ……?」

 私は、キョロキョロと辺りを見回す。
「起きたか、マスター。」
「……!」
 あ、そう言えば、私は昨日アヴェンジャーと、その、は、裸で抱き合って、そのまま寝落ちして……、って、あ、思い出してきた……! あ、あああああああ!!
 一気に恥ずかしさが込み上げてくる。

「服は、取り敢えず簡易なものを着せておいた。身体が冷えているだろう。コーヒーで良ければ、出せるが。」
「お、おねがい、しまふ……。」
 顔を布団で隠しながら、何とか返事をする。因みに、アヴェンジャーは、白いシャツ姿だった。

「霊基、今日こそはダ・ヴィンチちゃんに診てもらってね。」
「さてな。」
「んじゃあ、婦長と二択で。好きなのを選んでいいよ。」
「それは実質、一択であろう。」

 とりとめのない会話を繋ぎながら、私の朝は過ぎていく。


「もうすぐ、お前の後輩が、朝食に誘ってくる時間であろう。」
「うん。でも、それまでは此処にいてね。」
「お前もつくづく、物好きだな。」
「ん? まぁ……。」
「どうした?」
「あ、いや、なんか、昨夜、夢をみたような……? アヴェンジャーが出てきたような……。」
「気の所為であろうよ。それよりも、コーヒーが冷めるぞ。」
「あ、うん。」


 しばらくすると、コンコン、と小気味の良い音がして、マシュが私を呼ぶ声が聞こえてきた。
「センパイ! 起きていますか? 朝食、一緒に行きましょう! 今日はエミヤさんが……」

 アヴェンジャーを振り返る。
「行ってやれ。俺も自室へ戻る。」
「うん。」







―――――――さて、今日も忙しくなりそうだ。

 私は、いつもの礼装へと着替えて、後輩の待つ扉の向こうへと、駆け出した。






















『恩讐の花嫁 第3部』  Fin.


/ 312ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp