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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第6章 信頼



「……さて、明日は戦闘不可避だ。眠れるうちに、眠っておけ。」
 ひとしきり笑ってから、アヴェンジャーはそう言った。明日は、サークルよりも先へ、探索に行く。行き先は、『変動座標点0号』方面。アヴェンジャー曰く、腐臭(ふしゅう)を放つ朽ち果てた魂があるとか、何とか。兎にも角にも、戦闘は避けられないだろうし。今まで以上の激戦が予想される。この冬木の地には、最悪5人のサーヴァントが持っていた魔力が吸収され、“燃料”として変換され、利用できる形としてストックされている可能性がある。今までの戦闘である程度までは削ぎ落とせたかもしれないが、だからと言って楽観視は出来ない。
「ありがとう、アヴェンジャー。明日に備えて、寝ることにする。」
「あぁ、そうしておけ。俺も、せいぜい休んでおくとしよう。」

 私は、硬いベンチに体を横たえた。アヴェンジャーが見つけてくれた、あの毛布で暖を取りながら。それが私にはくすぐったくて。
 眠気はすぐに訪れた。私はやはり、疲れていたらしい。


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