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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第1章 監獄への招待




 頭の中で、素早くオーダー表を組み立てる。危険性は低いとは言え、元・特異点だ。それに、まだエネミーもそこらかしこをウロウロしている。決して油断する訳にはいかない。連れていくサーヴァントだって、クラスの偏りはできるだけ少なく、さらに言えば、土地勘のある者たちが適任となるだろう。支給された端末を使って、サーヴァントたちの経歴を出来る範囲で確認する。

「……よし。」

 まず、安定した戦力として、セイバーは不可欠だ。冬木の地に縁のある安定した戦力と言えば、騎士王・アルトリアだろう。戦況を選ばずに戦える上に、切り札の宝具も強力無比だ。アーチャーとしては、エミヤがいいか。継戦能力に優れる上に、アーチャーとしてのクラススキルから、遠近を問わず攻撃を仕掛けられる強みがある。不利な状況に追い込まれても、固有結界というレア能力で、一気にひっくり返すのも戦術に組み込める。ランサーには、クー・フーリンを選出。エミヤとの相性が気になるところだけど、その槍さばきは他の追随を許さない。集団戦にも向くし、1対1になっても、ゲイ・ボルグという必殺の切り札を放てる。敵の飛び道具をほぼ無効化できるのも大きい。また、経緯はよく分からないけれど、ランサーはかつて冬木で諜報活動に努めていたらしいので、道案内なんかも頼めそうだ。ライダーには、メドゥーサ。通常の戦闘では少し火力に欠けるけれど、持ち味の俊敏性と機動力で、味方全体を補助してくれるはず。宝具も攻防一体の優れものだし、魔眼は時として攻撃よりも有効なことすらある。最後は、コルキスの魔女メディア。彼女も、メドゥーサとの相性が気になるけど、攻撃から回復まで、多彩な魔術を駆使して、パーティのバックアップをしてくれる。本人は向いていないとか言うけれど、前線に出しても、私がビックリするぐらいには強い。宝具も、相手の魔術的強化を解除するという、とんでもないジョーカーだ。
 いつもなら、ここに可愛い後輩を加えるのだけど、それは叶わない……なんて、考えていても仕方がない。早速、5人に声を掛けてこないと。
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