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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第1章 監獄への招待


「なるほど……。だから、私がレイシフトして冬木市へ行って計測器を設置する、という話に繋がるんですね!」
「そうそう! 理解が早くて助かるよ!」
 ダ・ヴィンチちゃんは、そう言いながらテキパキと準備に取り掛かっている。
「ただ、危険性は低いとは言え、サーヴァントは必ず連れて行きたまえ。メンバー選出は、全部任せるからさ。」
「私は、同行しても、お役に立てませんから……。申し訳ありません。他のサーヴァントの皆さんに、協力を要請してください。……先輩のサーヴァントなのに、不甲斐無いですね。本当に、ごめんなさい……。」
 マシュは、本当に申し訳ないといった感じで、目を伏せている。そんなこと、全然気にする必要なんてないのに。

「ひゃっ!?」
 私は、マシュの頭を、わしゃわしゃと撫でた。
「せ、センパイ!?」
 マシュは、突然の私の行動に慌てている。
「そんなこと、気にしなくていいから、謝らないで! 私にとってのマシュは、サーヴァントである以前に、可愛い後輩だから! ねっ!」
 そう言って、マシュに笑いかけた。マシュは、「センパイ……」と呟いて、柔らかく微笑んでくれた。そうそう。マシュは、可愛いんだから、それだけでいいのだ。
「同行できなくても、このマシュ・キリエライト、精一杯先輩のサポートに回らせていただきます!!」
 意気込んで宣言したマシュも、とても可愛かった。確かに、マシュと一緒に行けないのは残念だけど、私は私で、マスターとしての仕事を果たさないと。
「うん。頼りにしてるね、マシュ!」
「はい!」
 そう言って、私の可愛い後輩は、華のような笑顔を向けてくれた。こんなに可愛い後輩が、待っていてくれるのだ。早く計測器を設置し終えて、一緒に甘いものでも食べよう。



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