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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第18章 第3部 Ⅳ ※R-18


 蛇共にペニスをしごかれ、更にはアナルを犯され、快楽に溺れさせられている。並の精神力であれば、此処で快楽漬けにされ、一切の抵抗を放棄することだろう。刹那の悦楽を享受することに、夢中になることだろう。

「ぁ、ぅ……ッ!」

 蛇共の攻め手は緩まることが無い。それどころか、より激しく、巌窟王の肉体を弄んでいる。ペニスとアナルだけではなく、脇腹、乳首など、性感帯になりうる場所は全て、悉く蹂躙され、巌窟王は実際に射精も余儀なくされた。

 しかし巌窟王は、鋼鉄の精神を以って、理性を強固に保持していた。
 その理性で、思考する。

(……これはある種の消耗戦だ。)
 一般的に、マスター不在で消耗戦に挑むことは、サーヴァントにとってリスキーな行動以外の何物でもない。明らかに、ジリ貧だ。
(それならば、まだ余力が残っているうちに、霊基の保存を行うべきか。)
 霊体化してこの場を逃れることは、出来なくなっている。結界の効果かもしれないが、定かではない。巌窟王は、高速思考を試み、自らの中から知恵を絞り出す。窮地に陥っている。しかし、その中で、何とかして一条の光を見出でずして、何が巌窟王か。モンテ・クリスト伯の名は、決して伊達ではない。
 幾許か思考した末に、巌窟王はひとつの可能性に辿りついた。
(――――――霊基を、ギリギリ可逆的な範囲で改変する。)
 巌窟王が辿りついた結論は、『自己改造』だった。本来、特定のサーヴァントが保有するスキルの一種である。自身の肉体に、別の肉体を付属・融合させたり、自らの霊基を作り替えたりするスキルである。巌窟王はこの系統のスキルは一切保有していないが、無理矢理行使するというのである。どう考えても、ハイリスク・ローリターンな行為である。失敗すれば、即時消滅を意味する。
 しかし、迷っている時間など、巌窟王に残されていなかった。どの道、このまま凌辱され続けていたところで、この蛇共が巌窟王の魔力を搾取し、消滅まで追いやられるのがオチというものである。それならば、可能性に賭けた方が賢明だ―――――巌窟王は、そう判断した。
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