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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第16章 第3部 Ⅱ ※R-18


***

 大広間には、数十人もの人が集められていた。私や松子、富子なんかもいれば、それよりも明らかに年齢の低い少女もいた。初老の女性のような、年齢層が上の人もいるかと思えば、出入り口で番人なんかをしている、ガタイの良い男性もいた。立場も年齢も、バラバラの辺り、手当たり次第に、適当に寄せ集められたという印象だ。大広間の中心には、なぜか大きめの布団が1組だけ敷かれており、そのすぐ横には、下品な笑い声を上げる、あの初老の女性がいた。

「ぃ、やあぁぁぁ! 離して! ……っく、ぉ、ねがい! ……何でもする、しますからぁ……! それだけは、やめて、くださいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
 聞き覚えのある悲鳴が聞こえた。お初だ。間違いない。
 お初は、体格の良い男性に、無理矢理に腕を引っ張られ、泣き叫びながら、大広間の真ん中へと連れて来られた。一体、何なのだろうか……。
 そのすぐ後に、見覚えのある、でっぷりと肥え太った男性が、鼻息を荒くしながらやって来た。その手には、なぜか短い黒い棒のような物が握られている。いや、あれは、棒というよりは、馬に乗るときに騎手が使う、鞭に似ている。
「ぁ……?」
 全身を駆け巡った、最低の予感。
 行為は、速やかに始まった。
 お初は、初老の女性と屈強そうな男性2人の手によって、敷かれている布団の上に、その肢体を押さえつけられた。
「ぃ、やああああ! やめっ! やめてぇぇぇぇ……!!!!」
 お初の叫びも空しく、でっぷりと肥え太った男性は、鼻息も荒いままに、お初の華奢な肢体に跨った。そして、可愛らしい桜柄の着物を荒っぽく剥ぎ取った。お初の小ぶりな胸が、一気にあらわになる。綺麗な白い肌は、女性の私でも見惚れてしまいそうなぐらいには、魅力的だった。しかし、そんなお初の乳房に、突如として鞭が振り下ろされた。
 バチン! という、乾いた痛々しい音が、大広間に響く。私は、あまりのことに、思考が停止しそうになった。一体、この肥え太った男性は、何を考えているのか。お初をいたぶって、何になるのか。理解ができない。

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