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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第11章 第2部 Ⅰ


「……。そっか。」
 少しの間、流れる沈黙。エドモンの顔を見上げる。その黒十字の瞳は強く、一切の迷いが無い。
 それならば、改めてお願いしよう。
「今回の、シャトー・ディフ調査任務、“アヴェンジャー”に同行をお願いする。現地の案内に、調査、
戦闘にと、いつもよりたくさん助けてもらうことになると思うけど、お願い!」
「クハハハ! そう来なくてはな! 久々の“地獄”だ。我が炎に後れをとるなよ、マスタァ?」
 そう言って、エドモンはいつも通りに笑った。

「それで? 同行者は、今のところあのアヴェンジャーと俺だけか? 些かバランスが悪いな。」
「う~ん……。」
 そうなのだ。アヴェンジャー2人だと、パワーこそ凄いが、バランスが悪い。今回、ゴースト系が既に観測されているということを考えても、力圧しだけで何とかなるとも考え難い。でも、一応私にだって考えがある。
「“聖人”を同行者に加えるのが良いかなって。ダ・ヴィンチちゃんによれば、ゴースト系が観測されているらしくて。それなら、ゴーストへの対抗カードが必要不可欠。だから、そうだなぁ……。例えば、マルタとか、どうかなぁって……。」
「“聖人”としては申し分無いが、シャトー・ディフは手狭な建物だ。あの竜を召喚するだけの広さは無い。」
「あっ……。」
 屋外の戦闘であればともかく、今回は調査も含めた、屋内での活動がメインになる。それを考えれば、マルタには向かないフィールドとなる。また、同じ“聖人”でも、竜退治の宝具がメイン火力のゲオルギウス先生も、今回の任務には向きそうにない。
「そうなると、残るは彼女……。ルーラーのジャンヌ……!」

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