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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第11章 第2部 Ⅰ


「今回は、建物の中を調査することになるから、いつもみたいに、多くのサーヴァントを引き連れていくというのは、難しいものがある。サーヴァントは精々3人が限度だろう。よく考えて選んでほしい。」
 さっきから、ものすごい視線を感じているのだが、もうそろそろ気付かないふりも限界だ。
「えっと、ジャンヌ……?」
「今回は、アタシも行くわ。いいわね?」
 さらっと、決定事項のように告げられた。
「え……?」
「何よ? 戦力として、アタシじゃ不満かしら?」
「そうじゃないけど……?」
「なら、いいじゃない。んじゃ、決まりね。他のメンバー選出は、マスターちゃんに任せるわ。」
 ものすごく強引に、メンバーのひとりが決まった気がする。
「センパイ。きっとジャンヌ・オルタさんは、センパイのお役に立ちたいのだと思います。今回は場所が場所です。直接の関係は無くても、ジャンヌさんなりに思うところがあるのではないでしょうか?」
「ちょっとマシュ! 余計な事を言わなくていいのよ!」
 ジャンヌは、分かり易く顔を赤らめ、あたふたとしている。ジャンヌ自身は、自分を卑下するような発言をしているが、何だかんだで、彼女は可愛らしいと思う。
「済んでしまったことなんだから、気にしなくていいのに。」
 あの時は、確かに人理修復の障害として立ちはだかった。でも、それはジャンヌだけのせいとは言えない。だから、もう責任を感じなくてもいいはずなのに、彼女はどこか居心地悪そうにしている。
「マスターまで……! と、とにかく! 他のメンバーはどうするのか! 早いとこ決めなさいって!」

「そうだね。あと2人のメンバーは、マスターが選んでくると良い。30分後、準備を終えた状態でココへ再集合すること。いいね?」
 同行メンバーについて考えを巡らせながら、私は作戦室を出た。


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