第2章 合同合宿1
『はー疲れた……』
布団に思いっきり倒れる。この瞬間がたまらなく好きだ。
「じゃあ先にシャワー浴びますね」
「おう」
『了解〜』
先に黒子がシャワーを浴びている間、俺と火神はたわいもない会話をしていた。
『それでな…伊月先輩がさ……』
「……てか月希眠いんじゃねぇの?」
『んー……眠いかも……』
火神の言う通り、うつらうつらしてて自分が何言ってんのか全然分かんねぇ。
「ちょっとの間寝てろよ、風呂空いたら起こすからよ」
『ん……ならよろしく……』
そう言っていつの間にか意識を手放した。
火神side
結局月希はあの後すぐに寝た。
俺も月希の隣にごろんと横になる。
真横にはすーすーと寝息を立てる月希の姿がある。
正直な話、黒子並みに小柄で綺麗な黒髪でなんでモテないのかが気になる。
いや違うか、こいつが気付いてないだけか。
バス内の時だって完全に伊月先輩こいつの肩抱いてたし。
なんて考え事をしながらスマホをいじってると、腕に温かい感触が触れた。
ちらっと横目で見ると俺の腕に月希が抱きついていた。
いや待て流石にやばい。理性が保たない。
そう思いこいつから離れようとしたが、むしろ強く抱き締めてくる。
「おい月希」
『んぅ……』
んぅ……じゃねぇって!離れろって!
なんて思うけど、やっぱり離れて欲しくない。
が 理性が危うい。
男だとは分かってるか、体は正直で下が反応している。
「いい加減離れろって……」
じゃないと襲いそうになるだろ。
『かがみ……んー……』
あぁもうダメだわ襲うわ。理性なんて知らねぇ。
ぐっと月希の腕を引き、月希を抱きしめる。
お前が全部悪いんだからな。
そう思いながらそっとキスをした。