第1章 新しい生活に
<中也Side>
?「きゃあああ!」
(ぁんだよ。朝から)
と、声のする方を見てみると女がしゃがんでる。
めんどくせェけど…一応声かけてみっか。
「手前、どうしたんだ?大丈夫か?」
彼女の示す方を見てみると…。
(何だ、太宰かよ。これだけで、喚くほど取り乱すかァ?でも…。)
「はァ。おい、太宰!手前ェ降りてきやがれ!」
(此奴と関わるのめんどくせぇ。)
太宰「五月蠅いなぁ。人が気持ちよく自殺しようとしてるのに。邪魔しないでよ!蛞蝓のくせに」
「あ!?手前がこんな事してるからだ青鯖!」
(こんな面倒な事起きなかったんだよ!)
太宰「ん?君は誰だい?」
太宰に驚いたのか、退く女。
(八ッ!ざまぁ見やがれ!)
(ん?このリボンだと、)
「手前、新入生じゃねェか?」
(入学式ってもうすぐ始まるんじゃねぇのか?)
凜音「第2体育館が分からなくて…。」
太宰「それなら私が案内しようか。」
凜音「すみません。お願いします…。…っ!?」
(何だ?立てねぇのか。しょうがねぇ…)
凜音を姫抱きにする。
「手前、腰抜けてんだろ?連れてってやるから大人しくしとけ。」
すみません。とか、謝るようなことじゃねェだろ。
「気にすんな。処で、手前、名前は?」
凜音「神楽坂凜音です!あの、お二方は?」
(ん?聞いたことあるような…。)
太宰と目が合う。やっぱりか。
「あ、あぁ。俺は中原中也だ。中也でいいぞ。」
太宰「私は、太宰。太宰治だ。」
ふぅ。取りあえず、体育館に送り届けてきた。
「なぁ。凜音って。」
太宰「嗚呼。そうだろうね。」
(新入生の異能力保持者ってのは、アイツか。)
「で、どうすんだ?」
太宰「どうするもなにも、勧誘。強制的に所属だよね。」
ま、そうだろうな。