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【文豪ストレイドッグス・文スト】中原中也・中編 ※R18

第2章 (中也とやっぱりえっちしたりすれ違ったりする話)


「中也?」
ぼんやりとのことを考えていると、突然甘ったるい声に思考をかき消された。

「ンだよ?」
「考え事??」
「おぅ…」

今晩寝屋に引きずり込んだことも、半ば忘れかけていた、行きずりの女の拗ねたような口で中也の名前を呼ぶ。
名前は聞いたが、忘れてしまった。否、覚えるつもりがないだけだ。
この金髪が美しい、胸の大きな女を抱き、名前を呼んだところで、オレの心は埋まらない。だったらそんなものは夢と同じだ。夢に名前はない。

女は、長い髪をかきあげ、自らの胸を両手で抱くように合わせる。彼女の大きな双丘を更に大きく見せようとする、その動きは、否応なく男の下半身を刺激するものだった。

恋慕の情などなくとも、ただ身体を、神経を刺激すれば、人間はいくらでも情交できる生き物だ。
何かを紛らわす為には、そうするのが1番良い、と中也に教えた女の顔ももう思い出せなかった。

「キャッ…」
悲鳴を上げた女の下半身を寄せて乱暴に挿入する。女は声をあげるものの、自ら腕を首にまわして腰を近付ける。
ただ、その濡れた場所に何度も何度も打ち付け、擦り付ける。

深夜の静けさの中、行き場のない想いと共に吐き出された白濁液と、中也のため息がこぼれ落ちていった。



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