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【文豪ストレイドッグス・文スト】中原中也・中編 ※R18

第2章 (中也とやっぱりえっちしたりすれ違ったりする話)


先程部下たちがドタバタと本部に駆けていったところを見ると、大方の任務は成功したのだろう。

電子時計の時間を見やり、中也は確信する。
彼女の情報で、マフィアが迅速に動き、ポートマフィアは闇の安定位置に身を置くことができる。

戦闘要員の中也と違い、は前線で活躍するタイプの幹部ではない。
だが、彼女が動いているということは、間違いなくポートマフィアにとって大きな何かに動いているということであり、彼女が任務先に出る時には、彼女すら聞かされていない護衛が常に彼女を護っているとすら聞いたことがある。

そのくらい首領にとって、今のポートマフィアにとって、彼女の能力は必要不可欠なのだろう。
殺すことしか、潰すことしか能がないオレとは違い、は最低限の血を流し、夜のバランスを整えることができる貴重な人材だ。
と、以前首領から聞かされたことを、中也は思い出す。

彼女を護る為にも、彼女の異能は不可思議で他人を操る、至極恐ろしいものである、といった噂を流したのは他知れず首領本人だった。

オレも、彼女は目があっただけで他人の意思を操る異能の持ち主だと聞かされた為、初めは彼女の目すら見れなかったのだ。
今は彼女の深い深い底知れぬ曇り空のような瞳がきらりと輝き、笑みを作る瞬間を見るのが好きだった。

この街が均等を保つ、そんなことの為に、彼女は、は、時に自分の身体を使って仕事をしているのだ。
この街にそんな価値があるのだろうか?
彼女は今もオレの知らない男に抱かれているのだろうか?
彼女は仕事では演技がほとんど、等といつも嘯くが、自分との行為であまりにも素直な反応をする身体を見ているだけに、演技なんてしなくても感じているのでは?
等と馬鹿なことばかり考えてしまう。
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