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脱地味女子の恋愛事情。【進撃の巨人*R-18】

第1章 イマドキ女子のとある事情。


「さあ、どんなとこだろうな」

私に背中を向けたままぶっきらぼうにそう答えたエレンに、少しいらっときたのは言うまでもない。

「ふーん……。ね、エレンってさ、なんでそんなに愛想ないの?もっと普通に話したいんだけど」

言葉が直球すぎる?
そんなの知ったことか。
愛想ないのが悪い。それに、生憎とそんなに言葉のボキャブラリーないし、遠まわしに何かを言えるほど器用でもない。

「……愛想がない?そりゃそうだ」

「……?」

それまで私に背中を向けていたエレンが、私の方を振り向く。

「俺はお前みたいになりたくないからな」

シニカルな笑みを浮かべながら言った、挑発とも取れる言葉に、私は怒りとか通り越して、無になった。そして、そのままその場に硬直し、教室を今度こそ出て行ったエレンの背中を見送った。

そして、それから少し時間を空けて、じわじわと怒りが込み上げてきた。

「え、は、今、嫌味言われた?嫌味だよね?は?え、ちょ、は?」

あいつ……まじなんなの!
ほんっと、気に食わない。話しかけなきゃ良かった。

なんて怒りや後悔が混ざりあって、よく分からない感情になる。

「はぁ……もう帰ろ」

さっきので、どっと疲れた。
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