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脱地味女子の恋愛事情。【進撃の巨人*R-18】

第1章 イマドキ女子のとある事情。


「ねね、りあ!」

放課後、特にすることもなく、ぼーっと帰る準備をしている私に声を掛けてきたのは、クラスメイトの東 美羽(あずま みう)。
くりんとした平均よりかなり大きな目に、丸い頬、肌は白く、腰まである長く綺麗な髪は緩く巻いてある。とても人懐っこくて愛らしい容姿で、性格もかなりの人懐っこさ。わんころみたいだ。

中学の時の私では、全く縁のないような子だ。

「今からみんなで服見に行くんだけど、りあも行かない?」

あー、今月はもうお金が……。

「ごめん、今日は予定が入っててさ……」

「そっかぁ〜。それじゃあ仕方ないよね!じゃあ、また明日ね」

うん、ばいばい、と手を振ってみんなが教室から出て行くのを見送ってから、力なくイスに座り込む。

あーあ、機嫌損ねちゃったかも。
明日はいつもより明るく声掛けた方がいいかな。

「はぁ……」

疲れた……。

誰もいなくなった教室で吐いたため息は、孤独感を演出してるみたいで虚しかった。
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