第2章 友達と愛想。
「そこの椅子に座れ」
「し、失礼しまー……す」
不本意ながらも保健室に連れていかれてしまった。拉致だ、拉致。こんなの、誘拐と同じだ。怖い。いますぐ帰りたい。
「どこを捻った?」
一、リヴァイ先生に弱みを握られる。
二、リヴァイ先生が鬼になる。
三、地獄行き……!
そんなの嫌、と私は黙り込む。
でも、リヴァイ先生の目がそれを許さない。
分かった、言う言う!
言うから、そんな凶悪な目で見ないでっ!
「右、の……足首です」
それを聞いたリヴァイ先生が更に眉間にしわを寄せながら、保健室に置いてある冷蔵庫へと向かう。
え、なになになに、最近の兵器は冷蔵庫で冷やすんですか!?冷えたナイフとか冷えた銃が、最近のやばい世界での流行りですか!?それとも、見た目は冷蔵庫だけど、中身は改造して、武器の収納スペースとして使ってるとかですか!?そんなのありですか!?
頭を抱え、刻々と近づく私の終わりを来ないことを願う。ああ、あそこに見えるのは地獄の入口?まだ十代なのに……やっと楽しい学校生活を遅れると思ってたのに……!
「おい、右足あげろ」
「ひぃっ!は、はいぃっ!」
ん?あ、足?
ゆっくりと目を開けて見てみると、リヴァイ先生が私の靴下を脱がそうとしていた。
「え、いや、ちょっ!」
「黙れ」
……はい、本日二度目の黙れ頂きました。