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脱地味女子の恋愛事情。【進撃の巨人*R-18】

第2章 友達と愛想。


「かなり腫れてるな」

意外にも、リヴァイ先生は真面目に手当をしてくれた。意外、とは失礼かもしれないけど、これまで聞いてきた噂が噂だったから、なんだか拍子抜けだ。まあ、あの噂が事実でないのは嬉しいんだけど。

「湿布を貼っておく」

「あ、ありがとうございます」

私達が想像していたリヴァイ先生と実際のリヴァイ先生は、かなり違っていた。確かに、目つきは凶悪で、悪人面……いや、極悪人面だけど、中身は普通なのかもしれない。

「帰れそうか?」

例え、リヴァイ先生の誤解が私の中で解けたとしても、怖いのに変わりはない。あくまで、『やばい世界の人』から『怖い人』に変わったというだけだ。リヴァイ先生の場合、次元が違いすぎた。

座ったままの状態で右足に体重をかけてみる。
うん、さっきよりはましかな。

「はい、大分よくなりました」

左足に重心を寄せながら、ゆっくりと立ち上がる。

「手当してくださって、ありがとうございました!」

さようなら、と足早に保健室を出る。
やっぱり、少し怖いや。

足早に歩いたせいか、捻った右足首が少し痛んだ。
学校からアパートまでかなり近いし、これくらい大丈夫。

「…………」



────明日、一応お礼言おっかな。
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