• テキストサイズ

脱地味女子の恋愛事情。【進撃の巨人*R-18】

第2章 友達と愛想。


「ひょぁああっ」

脚がぐぎって……ぐぎって!
痛い……痛いけど、
ここで耐えないわけには……!

「そ、それじゃあ、さようなら〜」

何事も無かったかのように、にこりと笑い、痛い脚を無理やり動かしながらさっさとその場を去る。実際には、ずるずると、のっそりと、だろうけど。

「ちっ……待て」

小さな舌打ちをしてから、リヴァイ先生が私の肩をつかむ。

「な、何でしょうっ!?」

バレたか。
背を向けたまま叫ぶように答えた。

「何じゃねぇ。お前、脚痛ぇんだろ?」

つかまれた肩がびくりと動く。

「ま、まさかぁ〜!何言ってるんですか〜?全然痛くも何ともないですよ〜!」

もうやだなぁ、あはははは、とその場を去ろうとするも、リヴァイ先生はなかなか肩をつかんだ手を離してはくれない。

保健室にだけは絶対に行きたくない。
無事に帰ってこれるか分からないし、第一、リヴァイ先生と保健室に二人っきりとか、絶対に嫌だ。どんな拷問だ、っての!

「嘘つくんじゃねぇ。おい、行くぞ」

「嫌です、やだやだやだ!絶対にいやぁぁああああ!」

私の脚が痛くて動かないことをいい事に、肩をつかんだまま保健室に向かってぐんぐん進んでいく。

「離して下さいっ!大丈夫ですからぁぁぁああ!」

「黙れ」

じろりと見られ……いや、睨まれ、私は黙り込むしかなかった。

言っとくけど、あんたの目はあんたが想像してる以上に怖いんだからな!その目つきだけで百人は失神させられるからな!ONE PI〇CEの覇王色の覇気と同じ威力だからな!というか、扱えちゃってるんじゃないですか!?

なんて、本人に言えるわけがない。
/ 17ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp