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脱地味女子の恋愛事情。【進撃の巨人*R-18】

第2章 友達と愛想。


「お前は俺をバケモノか何かと勘違いしてるんじゃないのか」

いえ、少なくとも私の中では……私達の中ではあなたはバケモノです。

よりにもよって、なぜこの人なのだろうか。
もしかして、独り言も聞かれたんじゃ……?
おそろしくて、そんなの聞けない。この人も誰かに独り言を聞かれたことも両方おそろしい。

「立てねぇのか?保健室に来い。診てやる」

「い、いえ!結構です!わたしくしめが貴方様のお手を煩わせるなど、あってはなりませんのでごわす!」

まだ信じたくはないが、私が今話しているのは紛れもなく、リヴァイ先生だ。

忘れもしない、あれは入学式当日……。
各自の教室に移動しなければならなかったのだが、浮かれまくっていた私はつい迷子に。すると、『おい、お前一年だろ?なぜこんな所をうろついてやがる』と、いつの間にやら気配を消して背後から近づいていた、目つき凶悪保険医こと、リヴァイ先生に声を掛けられたのだ。いきなり目つきも口調も悪い男の人に声をかけられ、私はビビりまくった。入学してからも、リヴァイ先生についての黒い噂はよく聞く。百人地獄に送った、だとか、保健室に来た生徒にはやばい方法で手当してる、とかとか……。

このままだと私……地獄行き?

「っ……!わ、私、立てます!」

お尻の痛みはもうひいたし、立てるはず。立てなきゃ困る。絶対に。

「よい……しょっと!ほら、立てまし────」

ぐぎっ。

ん?ぐぎ?
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