第5章 魅惑の女性
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そんなこんなで、今に至る。はじめは下着姿の女性が載っているだけだったがどんどん過激な写真が掲載されてた。内容はというと最初はケロッとしていたあのヒロトや吹雪が赤面して苦笑いを漏らすほど、風丸はほとんど本の方には目を向けられずにいた。鬼道は無表情だがゴーグルの下は恐らく硬直しているし、立向居はモデルの下着が取り払われたあたりで早々に”疲れているんで部屋に戻ります!!”と誰にともなく宣言して食堂から逃げていった。
「あ、この女優さん少し花織さんに似てない?」
吹雪のその一声で逸らされていた視線が一気に戻ってきた。その女優は長い黒髪で目鼻立ちが花織によく似ていた。白い肌に何よりも大きな胸。花織が大人になった姿、と言われれば納得できるぐらい似ていた。だがその場にいる人間、花織に思慕を抱いている人間は花織のほうが何倍も魅力的だ、と即座に脳内で判断していた。似ているといっても所詮、似ているの域を超えない。
「でも月島さんってあんまり胸はないんじゃない?」
「確かに」
緑川とヒロトが言う。だが彼らは知らないだけだ。風丸は何も言わずにかつて小耳に挟んでしまった会話を思い返していた。ここにいる中では鬼道と風丸だけが知っている、キャラバンでの旅の最中、温泉に入ったときに彼女と音無春奈が話していた。彼女が本当は胸が大きいという事実を隠していることを。
「でも花織さんって中学生女子の中では凄く綺麗で、色っぽいよね。他のマネージャーさんも可愛いと思うんだけど花織さんは何か違うっていうか」
「女の子っていうより女性って感じだよね。吹雪くんの言うことわかる気がするよ」
ヒロトと吹雪がなぜか共感しあっている。風丸は何も言わなかったが、花織が二人の妄想の種にされていることは不快に感じた。だがそんなことを指摘する余裕はなく、矢は風丸にも飛んでくる。
「ねえ、風丸くんは花織さんとこういうこと、したことあるの?」