第11章 麗しの花嫁
強く輝く瞳にエドガーは何か胸を射抜くものがあった。今まで自分を取り巻いていた淑やかで守るべき存在とは違う、共に戦おうとする女性。そんな女性の姿にエドガーは心を打たれた。
「ヘブンドライブ!!」
手薄になったゴールに向けて、再びセインのヘブンドライブが繰り出される。エドガーは覚悟を決めて飛び出す。リカは訳の分からないエドガーの行動に目を見開いた。
「何しとんのやエドガー!!」
セインが放ったヘブンドライブへ向かって無謀にも駆けだしたエドガーに立ち上がろうとするリカが声を飛ばした。エドガーは真っ直ぐにリカの想いを汲んで走り出す。
「エクスカリバーは距離が長くなれば長くなるほど威力が増す!!」
エドガーの意図がリカに伝わる。エドガーのエクスカリバーにヘブンドライブのパワーが加われば。だが、それは……。思わずリカは叫んだ。
「やめて!そんなことしたらアンタの足が!!!」
「レディを守るために潰れるのなら、この足も本望だ!!」
だがエドガーは振り返らない。リカの叫びをむしろ力に変えて強く踏み込む。高く足を上げ、ヘブンドライブへと渾身の力を叩きこんだ。
「エクスカリバー!!」
ヘブンドライブの力を吸収したエクスカリバーが渾身の力で放たれる。そのシュートはまるで光のような勢いでゴールに突き刺さった。ごと、っと数字盤の動く音。2-1。勝ち越しと同時に試合終了を告げるホイッスルが響き渡った。