第11章 麗しの花嫁
結局、花織の身柄についてはサッカーの勝敗で決めることになった。何故サッカーかというと、伝承にもあったとおりサッカーが天界の民にとって力の優劣を決めるための手段として伝わっていたためである。
花織を助けるには、こいつらに勝つしかないってことか……
風丸はちらりと得点板を見上げる。その下に設けられた玉座に花織は座らせられていた。風丸は花織を見つめる。今も俯いており、ヴェールによって表情は見えない。
……すぐに助けてやるからな。
ホイッスルが鳴り響き試合が始まった。だが圧倒的な天使の力にすぐさまセインの必殺技、ヘブンドライブにて一点を取られてしまった。しかし前半はフィディオのオーディーンソードによってなんとか巻き返すことができた。
だが後半、圧倒的な力差があるためか防戦一方の試合展開となってしまった。何度も何度もゴールに向かってシュートが放たれる。円堂が防ぎきれない分は、塔子のザ・タワー、そしてリカが身体で受け止めてゴールを守った。
「花織は渡さへん……っ、ウチの大事な友達やから!!」
ギュエールのシュートをお腹で受け止めたリカが、腹を抑えながらも立ち上がる。その姿は友のために戦う意思に溢れていた。
「レディ、大丈夫ですか!」
「大丈夫や。こんくらい、友達のためなら何でもない……!!」