第11章 麗しの花嫁
イナズマジャパンはイタリア、オルフェウスとは引き分けに終わった。Aブロックからの決勝進出は一位オルフェウス、そしてイナズマジャパンは決勝トーナメントへの自力進出はなくなり、アメリカ対アルゼンチンの結果待ちとなった。アメリカの勝ち点によってイナズマジャパンが決勝進出できるかが決まる、結果を固唾をのんで見守ることとなった。
テレビの前で見守ったアメリカ対アルゼンチン戦。やはりアメリカは一之瀬の欠場が大きく響いているようで、アルゼンチンに一歩及ばず1-0で勝ち点の勝るイナズマジャパンが二位で決勝進出をすることとなった。
「あー!これイイ!むっちゃ可愛い!!」
さて現在、リカと塔子はライオコット島でショッピングを楽しんでいた。彼女たちは決勝進出したイナズマジャパンを応援に来たのだが、その前にとライオコット島の観光を主にリカが楽しんでいたのである。
既にたくさんの買い物をして重い荷物を担いで二人は店を巡る。今リカが目を付けたのはライオコット島の民芸品が並ぶ出店だった。
「おお、よく来たね」
「この島は初めてかい?」
独特の民芸品に夢中になるリカ。そんな彼女に店番らしき二人の老人が声を掛ける。リカは老人に対して威勢よく返事をした。
「初めてや!せやからまけたってや!」
ええ、まだ買うのかよ、と塔子は半ば呆れてリカに苦言を呈した。リカはそんな塔子に無理やりアクセサリーを見るように押し付ける。
「なあ、おっちゃん。これみんなライオコット島の民芸品なんか?」
「そんなところじゃ」
「天と地の交わる場所、あのマグニード山で作られた由緒正しき品じゃ」
そういって老人の一人がライオコット島の中央にそびえる火山を指さした。活火山であり、いまも黒煙を噴き上げるその山。塔子は顔を顰めてなんか怪しい、と呟いた。
「ところでお前さんたち、サッカーが好きなようじゃのう?」
「好き好き大好きや!三度の飯よりサッカー愛に溢れとるで」
リカがぴょんぴょん飛び跳ねてそのサッカー愛をアピールする。それには塔子も同調してグッと拳を握ってリカに続いた。
「あたしたち、イナズマジャパンの応援に来たんだ」
「そっ、うちら勝利の女神や!!」