第2章 選ばれた精鋭
驚きの時間が続けば時間は早足で過ぎていった。あの後選手たちにもマネージャーに説明された内容とほぼおなじ内容の説明がなされ、選考試合の日程とチーム編成が発表された。
日本代表候補として呼ばれた選手はほとんど花織たちの知っているお馴染みのメンバーであった。花織個人としては一之瀬と土門が呼ばれていないことに疑問を抱いたのだが、察するにおそらく辞退したのだろう。数週間前、近々アメリカに戻る予定だと彼らが話していたことを思い出す。
見知ったメンバーばかりだといってもそれでも知らない人間もちらほらといた。そして問題因子となりそうなものも。選ばれた選手たちは世界と戦えるという喜びを表し、一部を除いてだが気合十分であった。
花織たちマネージャーもチームそれぞれに分かれ、あくまでも雷門中のマネージャーとして選手をサポートすることになった。秋と夏未はAチーム。花織と春奈がBチームを担当する。練習は明日からで花織たちBチームは帝国学園で練習することになっている。
「それにしても日本代表候補に選ばれるなんてな。花織は知ってたのか?」
帰り道、まだ驚きと興奮の冷めやまない風丸が花織に問いかける。選手たちは全くFFIの存在と今日呼ばれた理由について知らなかったらしい。だからこそ響木監督の発表には大歓声が起こったものだ。
「ううん。私も一郎太くんたちが知らされるほんの一時間前に説明を受けたんだ。一応マネージャー候補として」
「そうか。花織も……」
風丸は少し嬉しそうな表情を浮かべる。おそらく、とは思っていたが彼女はマネージャーとなるのか。彼女の実績を考えれば当たり前の事かもしれない。風丸自身花織のマネージャーとしての能力は知っているからチームにいてくれれば心強い。いや、それだけではないか。