第8章 遠ざかる光
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予選大会を無失点で勝ち上がってきたジ・エンパイアの守備は固く前半イナズマジャパンは攻めあぐねていた。というよりも気合が入りすぎていて自分たちのサッカーができておらず、案とも攻撃がちぐはぐであった。
こうなるのも無理はない、司令塔がいないのだから。いつもは鬼道が的確な指示を出して選手をコントロールしているから、うまくかみ合っていたのが崩れてしまっていた。だが、それはヒロトが気が付き指示を出すことでチームの動きは纏まった。
だがアルゼンチンは守備力だけでなく攻撃も凄まじい威力であった。アルゼンチンのフォワードが放つ必殺技、ヘルファイアによってムゲン・ザ・ハンドが破られ、一失点。未完成の魔王・ザ・ハンドも破られてしまい二失点してしまった。
だが、飛鷹の失敗しても良いというアドバイスにより全力を出した立向居がようやく前半終了間際に魔王・ザ・ハンドを完成させた。
だがそれでも得点を返さねばならなかったイナズマジャパンはジ・エンパイアの必殺タクティクス”アンデスのありじごく”に苦しめられ上手く攻めることができずにいた。だがそれは木暮、壁山、栗松の三人のディフェンダーの活躍により突破口を見出し、豪炎寺らの新必殺技グランドファイアで一点を返した。だがここで無情にもホイッスルが鳴り、1-2でイナズマジャパンは初の敗北をすることとなった。
「一郎太くん、入るね」
その日の夜、花織は風丸の部屋の戸を叩いた。風丸は今日の試合の前半、相手の決定的チャンスを止めるためにスライディングタックルを繰り出し、それにより足を痛めていた。花織は彼の部屋の戸を開ける。風丸はベッドに足を伸ばして掛けていた。
「足は大丈夫?」
「ああ、そんなに痛みもないし大丈夫だよ」
「そう?でも早く治るようにケアしておくね」
花織は風丸の傍まで歩み寄り、彼の包帯が巻かれた右足に触れた。そっと撫でるように足に触れる。少しだけ包帯を解いて患部に触れれば、まだ腫れがあり熱感もひいてはいなかった。