第7章 国を背負う選手
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飛行機で数時間かけて辿り着いたはライオコット島。別名サッカーアイランド。何でもこの大会の主催者がこの大会のためだけに南の島を丸ごと買い取ったらしい。本大会に出場するのは世界各地の予選を勝ち上がってきた十チームだ。
この島にはそれぞれその出場国の街並みを再現した場所があり、それぞれをエリアと呼ぶ。代表選手たちは基本的にそこにある合宿所で過ごす。例えばイナズマジャパンはジャパンエリアの「宿福」という看板の付いた老舗旅館のような合宿所で生活する。
島の中央にはセントラルパークと開会式、決勝戦が行われるタイタニックスタジアムが位置している。この会場が使われるのは決勝戦だけだ。他の試合はライオコット島を囲む五つの島、クジャク島、コンドル島、ウミヘビ島、ウミガメ島、ヤマネコ島の五つの島で予選が行われる。
今日、ライオコット島の時間で午後8時より大会開会式が執り行われる。
彼はチームメイトと共に開会式会場で入場行進が始まるのを待っていた。世界と戦えることにワクワクとしつつも己のスピードについてこれるものはいないだろうと自負している。
「はーっ!ここがタイタニックスタジアムか!」
大声が聞こえてちらりとそちらを振り返ってみる。オレンジ色のバンダナを付けた外国人。おそらくどこかの代表だろう。ユニフォームからしてキーパーだろうか。周囲に見覚えのある青いユニフォームの選手たちがいるということは、今声を上げたのはジャパンの代表のゴールキーパーか。
彼はその集団の中の青い髪の少年を見てふっと顔を顰める。
アイツ、どこかで見たような顔だ。
ぞろぞろとエントランスホールから選手入場口へと向かうジャパンの一行を見つめる。その男、誰に似ているのかと思えば。世界には自分とそっくりな人間が三人いるというが、それは本当なのかもしれない。そんなことを思いながらその男を凝視する。ふっと、その隣に立っている日本人女性が視界に入った。
「じゃあ、上から見てるね。一郎太くん」