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諸恋

第6章 男女の違い





翌日、迎えた決勝戦当日だ。日本代表イナズマジャパンの相手は優勝候補、韓国のファイアードラゴン。熱戦が今からでも予想できる。色々トラブルはあったものの、無事に会場に辿り着き、今は試合開始時刻を控室で待っている。

この緊張に包まれた空気に選手でもないのに花織は緊張してしまう。選手にそれが移ってはいけないからリラックスしようと心がけているのだが、これに勝てば本当の意味で世界へ行けるのだ。

「花織」

胸に手を置いて深呼吸を繰り返す花織に声を掛けたのは風丸だった。風丸はいつも通り落ち着いているように花織には見える。

「ちょっと外で話さないか?ここ、なんだか空気が重いだろ」

ふっと微笑んで風丸が花織に手を差し出す。花織は目を見開いてその手と風丸を見比べた。ここの所、ずっと手を繋いでいなかった。避けられていると思っていた。でも今、彼は自分に手を差し伸べている。

「……うん」

恐る恐る、そうっと花織はその白い手を風丸の差し出した手の上に載せる。彼の温かい手は花織の手をぎゅっと握って引き寄せた。

「時間がないからな、行こう」
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