第6章 男女の違い
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「ちょっと風丸!アンタに話があるんやけど!」
リカの行動は素早かった。今日の練習を終えた風丸を見つけると、彼が円堂や鬼道と談笑しているのにも関わらずスパッと彼を呼びつけた。風丸は身に覚えのないリカの呼び出しに困惑した様子でリカを見る。
「俺に?」
「せや!ちょっと面貸しい!」
そう言ってぐいぐいと風丸の腕をリカが引っ張る。花織は夕食の準備に入っていて今は外にはいない。外で話を付けようとリカは彼を雷門中のサッカー部部室裏まで引っ張ってきた。
「風丸。アンタ、最近の花織を見とって何か思わんの?」
「はあ?花織を……?」
唐突なリカの問いかけに風丸は戸惑いつつも彼女の質問について考えた。花織を見ていて何か思わないのか、……思うことなどたくさんある。彼女はいつみても可愛いし綺麗だし、ここの所の彼女はあまりに目に毒でどうしてよいか分からない。でもそんな惚気のようなことをリカに言っても仕方がないだろうし、第一いうのが気恥ずかしい風丸は平凡な言葉で誤魔化そうとした。
「いつも通り、だと思うが」
「はああ?アンタ、ホンマに鈍いな!花織がアンタのためにお洒落しとるのにホンマに気づいとらんの?」
いつも通り、などという言葉を使ってしまった風丸につかみかからん勢いでリカが食ってかかる。思わず風丸は一歩後ずさったが、リカの言葉に少なからず驚いていた。花織が、俺のためにお洒落を?何故?
「花織、最近アンタが余所余所しいんやってウチに相談してきたんや。あの気遣いの子が、不安で夜中にメール送ってきててんで?アンタに飽きられたんかもとか、嫌われとるんかもとかいうて」
リカが渋い顔をして風丸を若干睨みつけながら言う。風丸は動揺した、確かに花織を避けていた。でもそれは花織と一緒にいると自分が花織をどうにかしてしまいそうだからであって、決して花織に飽きたとか、ましてや嫌いになったなんてことがあるわけがない。あれだけ風丸が強く花織に想い焦がれてきたというのに。
「花織がそんなことを……」
だから急に髪型を変えたり、色っぽく見えたりしたわけか。風丸は花織の最近の変化について腑に落ちたような表情をする。