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諸恋

第2章 選ばれた精鋭




雷門中に到着し、花織は吹雪と別れる。吹雪たちは体育館に集合なのだが、花織たちは部室に集合なのだ。おそらくマネージャー候補に先に話が通るのだろう。

花織は半ばFFI開催を確信しつつあった。何しろ吹雪を送り届けた体育館には綱海や立向居、木暮など共に地上最強を目指した選手たちが既に集められていたのだ。そしてみんな口を揃えて響木監督に呼ばれた、という。これはもはやそうとしか考えられない。

時刻は十時四十五分、そろそろ部室に向かわなければならない。花織はワクワクする気持ちを抑えて部室へと向かう。他にはどんな選手が集められるのだろうか。日本代表、ということは日本のトップレベルの選手が集められるわけだ。

「月島さん」

またも背後から声を掛けられる。花織は振り返った。今度花織の視界に映ったのは赤い髪の少年だ。緑色の目が花織をじっと見つめている。穏やかな雰囲気を身に纏う少年に花織は見覚えがあった。

「!……ヒロトさん!」
「やあ、また会えたね」

彼は花織に優しく微笑む。彼は元エイリア学園ザ・ジェネシスのキャプテン基山ヒロト。エイリア学園最強の戦士だと言われた少年だ。かつては雷門イレブンとは敵対していた人物である。しかしそんな彼は敵対していたころ人目を盗み、花織に会いに来ていたことがあった。

花織ははじめは彼に強く敵対心を抱いていたが、徐々にその気持ちを払拭していった。そして星の使途爆発後には再開の約束をし、瞳子たちと去っていった彼が今目の前に立っている。

「お久しぶりです。元気でしたか?」
「うん。君も元気そうでよかった。……でも君の大切な彼の姿が見えないね、今日は一緒じゃないんだ」

ヒロトはいたずらっぽく笑い、花織を見つめる。ヒロトは花織と風丸の関係を知り、花織がどれだけ風丸を好いているかも知っている人物だ。彼の指摘に花織は困ったように笑う、少しだけ彼の言葉に頬を赤らめた。
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