第5章 魅惑の女性
結局花織はリカと一緒に新しい下着を三着ほど選び、店を後にした。どれもこれも今までつけていたものよりは大人びたデザインでこれを付けることを考えると少しドキドキした。風丸に見られることは決してないだろうが、可愛いものを身に着けるだけで女として身が引き締まるような気持ちだ。
「ありがとうリカちゃん。今日は付き合ってくれて」
近くのカフェに入って飲み物を頼み、花織はリカに今日の礼を言った。リカはにこにこと笑いながらええんよと手を振る。
「ラブは大事やからな。それに花織は親友なんやから当たり前や」
リカはじっと花織を見つめる。今でこそ、こんな幸せな悩みを抱えている彼女だが、前にこうしてカフェに入って話をしたときは無理に笑顔を浮かべてみている方が多く、痛々しいほどだった。だから自分のギャグで笑ってくれたりするたびに安堵していたのを鮮明に覚えている。
「あとは、そうやなあ……。髪型変えてみるとかはどや?いっつも花織は下ろしとるかポニーテールやろ?たまにはお団子とかアップにしてみるとええんちゃう?そういうのって異性に効果的って雑誌に書いとるの読んだことあるで」
「髪型かあ……」
ミルクティーを飲みながら花織が目を伏せる。確かに思い返せば結ぶといえば彼と同じにしたくてポニーテールばかりだ。お揃いというのも捨てがたいけれど時々はリカの言う通り変えてみるのも刺激とやらになるのかもしれない。
「あと、コレ」
そういってリカが小さな紙袋を取り出した。花織は不思議そうな顔でそれを受け取る。何だろうか、触った感じだと円柱状の何かが入ってるようだ。