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白紙の冒険記。

第3章 出会い。


その後、ザガンによって選ばれた王の器は練白龍だった。


迷宮に囚われていた人々が解放され、ザガンは彼の青龍偃月刀に宿る。
此処の宝も全て拾った。
其の時、何処からか紛れ込んだ蛇に白龍が手を噛まれたのだが、本人は気にする必要は無いと云う。



「さあ、帰ろう!!」



アラジンの一言で、村人とアラジン、アリババ、モルジアナ、白龍を乗せた魔法陣が浮遊し始めた。



**********



「んん……」



金色の少年、アリババが目を覚ます。
周りを見る限り、無事元の場所へ帰りつけたようだ。

しかし、何故か周りが騒がしい。
彼がいる、迷宮が消滅し、十メートルほど窪んだ此処にも爆発音にも似た音がこだましていた。



「…?」



首を傾げ、アリババは地上へと顔を出す。

すると、其処に見えたのは……



「なん、で。一体、どうなってんだ…?!」



其処に見えたものは。
抉れた地面、泣き叫ぶ子供、逃げ回る島民、そして酷く傷ついた自分の仲間。



「おい!アラジン!!!」



アリババは近くに倒れていたアラジンを抱き起す。
意識はあるようで、アラジンはその瞳を開いた。
痛みに顔を歪めながら彼は云った。



「迷宮の外で…、“アル・サーメン”が待ち伏せていたんだ!」



アル・サーメン。
その言葉にアリババは驚愕した。

空に浮かぶ、三人分の影に目を逸らすことが出来なかった。


だから気付かなかったのだろう。
此方をじっと見つめる、青の瞳に。




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