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白紙の冒険記。

第3章 出会い。


凄まじい力が辺りを包む。



「我が名はザガン…。王になるのは、誰だ…?」



第61のジン、ザガンの登場だった。

此処に辿り着くまでに、彼が操る迷宮生物に何度も襲われたことを思い出し、アリババは身構える……が、如何やらその必要は無いようだ。

聞けば、今までの騒動は彼の迷宮生物が行った暴挙。
しかし“ジン”である彼は“宝物庫”から出ることが出来ず、止めることが出来なかったのだという。

其の迷宮生物との戦いで、重傷を負ったモルジアナをザガンは償いとして回復してくれた。
これで彼女が助かった。
一同はほっと胸を撫で下ろす。



「マギよ…、」



そんな彼らにザガンは云った。
「“あの御方”は一緒ではないのですか」と。



「“あの御方”って、誰の事だい?」



分からない、とアラジンが聞き返す。
すると更にザガンは不思議そうな顔で云う。



「私の迷宮へ入った時点で貴方と一緒だと思ったのですが、如何やら違うようですね」
「だからどいつの事言ってんだよ…」



アリババが呟くと、ザガンは呆れたように大きな溜め息を付く。



「嗚呼これだから、人間は!いいかい?御前たちのような生き物が決して関わってはいけない方さ。僕の迷宮へ入ってくれるなんて!!夢にも思わなかったなあ!」



嬉しそうにザガンは云った。
あの方が自分の迷宮へやって来るという事は、ジンにとって大きな誉なのだと。




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